いちくん家(益子町)No.0063
ハウスプランナーハネイシ

開放感にこだわったSE構法の家 見学可能.png

おうちデータ

  • いちくん家(益子町)
  • 築年数・・・1年
  • 延床面積・・・37坪
好きなインテリアは?

シンプルな物が好きです。どこかのブランドと言うよりは、色にこだわってます。全体的には白がベースで、茶やシルバーがアクセントになってるインテリアが好みかな。なるべく収納家具やスペースに収まるように、物を増やさないようにして、部屋全体もシンプルに使うように心掛けてます。せっかくのSE工法なので、部屋を広く使いたいですしね。
好きな雑貨屋さん・家具屋さん 無印良品 IKEA
参考にした雑誌 特に決まった雑誌はなかったかな。図書館で、いろいろな雑誌を見ました。

家を持つきっかけは?

そろそろ家が欲しいね。と話していたところに、ここの分譲が始まったんです。近くに住んでいた事もあって、直ぐに見に来ました。場所は、あまり悩まずに決めたと思います。なにより、家が欲しいと考え始めた時期でしたからタイミングが良かったのでしょうね。

購入を考え始めたのは誰?

私かな。早く「自分の家」が欲しいと思ったんです。賃貸では、気を使ってしまう部分が多いですからね。自分の使いやすいように考えた「家」そのものが欲しいなって。

なぜ、この施工会社に決めましたか?

土地を販売されていたのと、建築条件だった事があって決めました。あと…仕切りの少ない、開放感のある家にしたいと言うこだわりを主人が持っていましたので、SE工法が可能な工務店さんだし、ピッタリでした。

お気に入りの場所は?

キッチンかな。私、いつも大体ここに居るんです(笑)家事をしながらリビングの子供たちも見られるし、柱や壁が少ない開放感からか…上の子はぐるぐると家中廻って遊ぶから、リビングにいると、ぶつかりそうになるの(苦笑)
キッチンの高さは、もちろん私に合わせてもらったし、ダイニングテーブルもキッチンと揃えた収納を予め決めておいて、サイズを合わせてもらったんですよ。

もう一度家を建てるなら、どんな家にしますか?

迷わず平屋です。土地の広さは十分あるので、平屋も可能だったかもしれませんが、やはりコストを考えると…思い切ることが出来なかったので。軒も十分に張り出してもらって、縁側で夕涼みなんていいですね(笑)純和風ではなく、木目と白、効き色に茶を使うところには、今の家同様、こだわりたいかな。

これから家を建てる方へのメッセージを

「焦らない」ことでしょうか。コンセントなど、後からの設置が困難なものは、毎日の生活を想像しながら丁寧に考えて配置することが望ましいと思いますが、部屋や収納スペースなどは、家族の成長とともに使い方が変化していきますものね。間仕切りなど「後で設置」が可能なら、焦ることはないと思います。自由に変えられるって、魅力だと思うんです。妥協しないで、いろいろ探すことを惜しまずに家づくりされることをお勧めします。

ウチミセレポート

二役のシューズ入れ

ポストが、靴の収納と一体化しているんです。直接、家の中に郵便物が入るので、雨の日も濡れずに済みます。デザイナーさんに提案してもらって決めました。収納の引き戸も、始めは3枚だったんですが、出し入れを考えて2枚にしてもらいました。間口が広がったので、想像通り出し入れが楽です。

シューズ入れとポストの一体型は、初めて拝見しました。デザイナーさんと、焦らず良く話をする事から生まれた、ポストを収納すると言う発想は、家づくりをより理想に近付けたのかもしれませんね。シューズ入れの大きな扉は、スッキリとした玄関を実現させていました。扉などの面積を広くとると視覚的にも開放感が得られるのかもしれません。


大きくとった軒

軒は、奥行きが1.8mあるんです。少しくらいの雨なら、洗たく物も濡れません。ウッドデッキも、奥行より南側の窓の間口に合わせることを重視したので、軒下になりますから、急な雨や子供の庭遊びなどに重宝しています。夏は、まだエアコンを付けていないので、それなりに暑かったけれど、高い日差しを遮ってくれたので、なんとか過ごせたんですよ(笑)冬は日差しが低くなるので、晴れた日の日中は暖房いらずです。

広々としたお庭は、これから全面に芝を貼るご予定だそうで、遊び盛りのお子さんたちの、はしゃぐ姿が目に浮かびました。お子さんたちの成長とともに、ウッドデッキの役割りは変わってくるかもしれませんが、軒を大きく取ることは使い方の幅を広げるように感じます。また、季節の冷暖房費の節約にも繋がっていますから、注目ポイントでもありますね。


家族の動線

キッチンから、まっすぐ洗面所へ行けるので家事が楽です。脱衣所は、リビングにも繋がっているので、子どものお風呂もスムーズです。洗面所そのものを広く使いたかったので収納を兼ねて作業台になるスペースを設けました。洗面ボールは、水はねのことも考えて大きい物を探していたら、見学に行った先で実験用の物を知って、探してもらったんですよ。

洗面所に続く廊下の壁に、ニッチを見つけました。スイッチパネルが収まっている隣りにコンセント…。「ここで携帯の充電をしてるんですよ」とのお話で納得です。もう少し奥行があっても良かったかもとおっしゃってましたが、コンパクトである事はスッキリさせるし、定位置がある事も散らからずに済むので、素敵なアイデアですね。家事動線の中に家族の生活が上手く収まっている印象でした。



失敗ポイント

音が響くので…

吊り戸を使っているので、どうしても下に隙間が空きますから、音が漏れるんです。主人が、仕事から遅くに帰って来たときなど、音が響くので子供が起きてしまうこともあります。日中は、子供の様子が伺えて良いのですが、一般の引き戸と比べると、トイレの音などは漏れる方じゃないかなと思います。住み始めて気づくこともありますね(苦笑)

夜は周りが静かなので、更に気になってしまうときがあるそうです。様子が伺える利点もありますが、ご兄弟で、お昼寝などの生活のリズムが違ってきた時に、防ぎたい音もあるかもしれませんね。生活音の想定は、家づくりにおいて、見逃してしまっている部分の一つでしょうか。


室内に欲しかった…

花粉症なので、この時期は外に干さずに部屋干しになりますから、専用のスペースを作れば良かったと思いました。今は、子ども部屋を予定しているところに、室内干し用のラックを出して干していますが、いずれ難しくなってきますものね。それに、梅雨時の半乾きのときにも専用スペースが欲しくなります。

急な雨で取り込む先、花粉の季節の部屋干し、急な夜のお洗濯など、家の中に洗濯物を下げることは意外に多く、専用スペースは必須なのかもしれません。お客さまがいらした時にも、目隠しになるようなスペースなら、尚更重宝しますね。毎日の生活だけでなく、季節ごとの生活スタイルも想定が出来ると良いのですね。


コストダウンポイント

代わる物を探す

壁は、珪藻土の塗り壁が希望だったのですが、コストを考えて「珪藻土クロス」を使いました。思ったより部屋の雰囲気にピッタリでしたので、気に入ってます。調湿作用や脱臭・空気清浄化作用などに魅力を感じてましたから、選んで良かったです。

大きな南側の窓と吹き抜けで、十分な開放感と明るさのあるリビングでしたが、壁の白さもまた、それを演出しているようでした。拝見したとき、塗りの壁と思い質問させていただいたら「クロス」とのこと。ここでも焦らない素材探しが、視覚的にもコストダウンとしても、更には機能の部分でも、理想に近付ける要素になったようです。


生活しながらコストダウン

吊り戸や窓などの建具に合わせて天井を低くしたことで、冷暖房費が節約出来たように思います。暖かい空気が逃げないので、家全体が温かくなります。夏は、天井付近まで窓があるので、空気が流れてくれるようです。

吹き抜けのリビングは、シーリングファンの回る心地良い空間でした。取材にお伺いした日は、雨で曇っていたのですが、十分な明るさのリビングでした。冬の晴れた日中は、暖房いらずだそうです。床の無垢材がヒンヤリ感を和らげ、壁の珪藻土クロスが、家の呼吸を助けているのでしょうか。長い目で見るコストダウンも家づくりには、欠かせないポイントの一つかもしれませんね。


こだわりポイント

SE構法で開放感

主人のこだわりでもある、柱や壁の少ない開放感のある家を実現させるために、県内でSE構法で建ててくれる工務店さんを探していました。子ども部屋として考えている2階は、今のところ間仕切りせずに広く使っています。どんな風に仕切るかは、もう少し子供たちが大きくなってから決めようと思っています。必要になった時に、自由に変えられるのは、いいですよね。

部屋全体が、明るく開放的な「いちくん家」ベランダの格子状の床は、初めて拝見するタイプでしたので、お話しを伺ったら、1階のリビングが暗くならないようにと、明り取りを意識したデザイナーさんの勧めだったそうです。再度、1階に降りてみて納得でした。薄暗い雨の日も光を取り込んで1階に届いていました。とことん開放感にこだわった家づくりが、快適な毎日を生み出しているのですね。


ぬくもり重視です

床は2階も全て、無垢材を使いました。ひんやりしないし、ぬくもりがあって、とても気に入ってます。家全体のイメージにも欠かせない素材なんです。デザイナーさんが、私たちの頭の中のイメージを実現してくれました。

キッチンから全て、ぬくもりたっぷりの床。白い壁と天井、統一された家具などシンプルな印象の中に居ながらも温かさを感じたのは、無垢材の存在があったからでしょうか。東西に設置された階段も無垢材が使われていて、当初「南北に階段を」とデザイナーさんと話されていたそうですが、壁のように感じてしまうかも…とのことになり、現在の形に。「手すりだけ調整すれば、南北にも付け替えられる構造になってるんですけどね(笑)」と、ご主人。ここにも、自由に変えられる家づくりが存在していました。


いつもの定位置

とにかくこの、キッチンとダイニングのあいだの空間が気に入ってます。スッキリ収めるために、使いたい収納やシンクによって、必要な壁を作ってもらいました。ガス周りもビルトインなので、オーブンなどの家電を置くスペースを、作業スペースとして使えます。ダイニングテーブルも大きい方だと思います。お気に入りなのは「こうしたい」と思うことを、丁寧に集約した場所だからかな(笑)

収納家具は、洗面所も統一されていて、とても統一感がありました。白・無垢材・茶・少しの金属と言う、視覚のこだわりも、雑多になりやすいキッチンをスッキリさせていたように思います。生活に密着するキッチンは、物が多くなりがちですから、収納選びや配置は、焦って見落とすことはあっても、過ぎることはないのかもしれません。


Uchimise Photo 


レポート後記

レポーター:けい 家づくりのきっかけを伺った時に「自分たちの空間・居場所みたいなものが早く欲しくて」と奥さまが、お話ししてくださいました。開放感たっぷりのシンプル空間に、丁寧に配置された家のパーツたちが、大きな存在感を持っていました。まだ家づくりが進行形のいちくん家「先日出来たての扉もあるんですよ(笑)」と笑顔が印象的でした。

レポーター:レポーター:けい

こちらのお宅は、 見学可能.png です

案件番号 No.0063 いちくん家(益子町)
「開放感にこだわったSE構法の家」